服部『より大きく飛躍させる為にあえて敵の懐に送り込まれたんでしょうが
果たして吉と出るのか凶と出るのか。
案外このまま取り込まれてしまうのかもしれませんな。』
古美門『ならば、そこまでの玉だったというだけの話です。』
果たして黛は「NEXUS」で飛躍する事が出来るのか?
その行方の占う
リーガルハイ第7話の裁判は
アニメ裁判 ハダカ裁判 インコ裁判の3件。
まず裁判の前に古美門が行った事は
古美門法律事務所の助手探し。
羽生から古美門が助手を探していると
聞いた黛はこっそり様子を見に行くが、
行ってみて吃驚。黛が目にした光景は
グラビアアイドルオーディション
まがいの面接だった。美女の1人が
「誰かホックを留めてくれませんかぁ」
と言ったの聞いて上機嫌で近寄り
ブラジャーを被って出てきた古美門が発した一言、
A.T.フィールド全開
A.T.フィールドとは「新世紀エヴァンゲリオン」
に登場する防御壁(バリア)である。
正式名称はAbsolute Terror FIELD(絶対恐怖領域)
渚カヲルはこれを「誰もが持っている心の壁」と称したが、
古美門が言った「A.T.フィールド全開」は心の壁を取り外し
相手に触れる事が出来たという意味だろうか。
ブラジャーを被った古美門が発した言葉の意味について
これ以上悩んでも仕方がないので先に進もう。
ハダカ裁判
大石佳苗(伊勢志摩)は礼拝の為、教会へ向かう道の途中、
自宅の窓から全裸でウインクする郷田(橋本じゅん)
を見たショックで男性恐怖症になってしまい、
婚相談所で紹介された男性とも会えなくなり退会。
黛は損害賠償と精神的苦痛に対する慰謝料を郷田に請求した。
この裁判は原告本人尋問で古美門と黛がやり合うシーンが面白い。
古美門「佳苗さん、成人男性の一物を生で見たのは初めてですか?」
「男の
を見た事がありますか?」に始まり、
黛と2人でピー
合戦になった。
黛「だから
とか
とか、言い方が色々あるでしょう!
とか、
とか!」
問題:
に当てはまる文字を入れなさい。
私は4つ共、思い付かなかった
下ネタはこの辺にして
被告人尋問では黛が優位に立つが、
原告人尋問で古美門が反撃、佳苗の深層心理をえぐり出して勝訴する。
負けた黛は羽生に言う
「あの人に勝ちたい、勝たなきゃいけないの、私は。」
告白を聞いた羽生は古美門の奥の手(蘭丸)を封じる。
勝つ為ならば裏工作も辞さない羽生。
これが「ザテレビジョン46号」に書いてあった
羽生が ゜ダークサイド ゜に沈む!という事なんだろう。
(インコ裁判は割愛)
アニメ裁判
被告は世界的アニメーション作家、映画監督である
「スタジオ小春日和」代表の宇都宮仁平(伊東四朗)で代理人は古美門。
黛が代理人となったのは「スタジオ小春日和」
で働いていた穂積孝(近藤公園)である。
宇都宮の非人道的な仕打ちに耐え兼ねた穂積は仕事場から脱走。
2か月後、青函トンネルを徒歩で渡っているところを保護された。
黛は宇都宮に穂積への慰謝料と謝罪を求める。
私はアニメ裁判で一番印象に残ったのは古美門と宇都宮の発言だった。
古美門『天才に常識を求めますか?
ダヴィンチ、ゴッホ、ピカソ、北斎、手塚。
彼らの職場に労働基準法があったと思いますか?
王様と奴隷で何が悪い。
みんな平等、みんな仲良しで
天にそびえるピラミッドが作れるわけがない。
天才の下で働こうとしたなら、地獄を見る覚悟するべきだ。』
宇都宮『そもそも才能なんてものはな、
自分で掘り起こして作り上げるものなんだよ!
俺だって天才なんかじゃない。誰よりも必死に働き、
階段を一つ一つ踏みしめてきただけだ!
振り向いたら誰もついてきていない。怠けた連中が麓でこうつぶやく。
「あいつは天才だから」 冗談じゃない!
ゆとりで育ったのんびり屋どもが本当に嫌いだ!
俺より時間も体力も感性もある奴がなんで俺より怠けるんだ!』
特に感動したのは「階段を一つ一つ踏みしめてきただけだ!」という一節。
これを聞いた時、私は昔のドキュメンタリー番組を思い出した。
或る方のご厚意により見る事が出来たドキュメンタリー番組の
DVDには
演出家に怒鳴り散らされている若き日の堺さんが映っていた。
その様は宇都宮に叱責されている穂積みたいだった。
個性の異なる様々の役を見事に演じ分け、
日本を代表する俳優になった堺さんだが、それは宇都宮の言葉の如く
階段を一つ一つ踏みしめてこられた結果かもしれない。
辛辣ながらも愛情ある「リーガルハイ」はやはり素晴らしいドラマである。