2週間振りの
半沢直樹 を見るべく、
早い目に家事、入浴を済ませテレビの前にスタンバイ。
半沢が東京中央銀行・営業第二部次長に栄転、舞台は東京に移り、
どのようなストーリー展開になっていくのかと期待は膨らむばかり。
「半沢直樹」の人気は爽快感という事だが、確かにその通りだ。
しかし、私の場合は見ていて胃が痛くなる場面が多々ある。
まずは大和田常務との会食のシーン。
大和田が融資を断ち切ったせいで父親が自殺に追い込まれた半沢が
憤懣やるかたない思いを抑えつつ、
彼から酒を勧められ、杯を受ける時の怒りに満ちた目を見た時、
和やかな酒宴の席で何をやらかすのだ
とハラハラドキドキ
名優は目で演技する、と何処かで読んだ覚えがあるけれど、
堺さんはまさにその通りだと思う。
お次のハラハラドキドキ
は200億融資差し止めを握り潰した証拠を
入手する為、半沢と近藤が古里を従えて京橋支店へ忍び入るシーンである。
金庫室を開けるには8桁の暗唱番号の他に
キーボックスを開ける為にも暗礁番号が必要。
ご都合主義と言ってしまえばそれまでだが、近藤がそれを暗記していた。
金庫室に入ったものの、肝心の証拠書類は中々見つからない。
もうすぐ貝瀬支店長がやってくる、半沢ピンチ
銀行マンのドラマというよりスパイ大作戦だ。
そして無事に証拠書類を入手した半沢が
「やってやれない事はない!」と言ったシーンは溜飲が下がった。
最後のハラハラドキドキ
は半沢が大和田と対峙するシーンである。
京橋支店・歴代支店長と伊勢島ホテルの間にある暗い闇、
その中心が大和田かもしれない、と疑った半沢は大和田に宣戦布告。
土下座をしてでも伊勢島ホテルを守るという半沢に対し、
「土下座?そんなもの情に訴えるだけの下らないパフォーマンスだよ。」
と大和田は冷ややかに言い放つ。
それを聞いた半沢の胸によぎったのは土砂降りの中、
大和田に追いすがり土下座した父親の姿だ。
頬を流れる一筋の涙
半沢の口惜しさは察して余りある。
大和田に対して微動だにせず怒りをぶつける半沢。
その姿は地底を静かに流れるマグマのようで迫力満点だ。
ラストにはゴジラ対モスラじゃなかった、
ゴジラ対キングギドラのような関係の黒崎が再び登場、益々楽しみである。