日本の春を象徴する桜。 短い期間に美しく咲き誇り、儚く散っていく。
昔から愛され続けている桜を愛でて春爛漫
花見を楽しみにしている人は多いだろう。
ところが石原慎太郎都知事は
花見禁止令 を出した。
東日本大震災の被災者に配慮して花見を自粛すべき、傷みを分かち合うことで
連帯感が出来てくると指摘。 更に太平洋戦争の連帯感は美しいと語った。
何が 「太平洋戦争の連帯感が美しい」 だ。
そのせいでピカドンが落とされ、多くの尊い命が奪われた。
石原都知事の発言は時代錯誤も甚だしく、権力の乱用だ。
被災地の方々を思い、どんちゃん騒ぎを控えるというのは頷けるが
それは個人が決める事であり、行政側から圧力をかけるべきではない。
第一、4年間で2億円の豪華海外視察に行った
石原都知事に自粛々という資格はない。
自粛=偽善ではないのか。
一体誰が自粛、自粛と言い出したんだろう。 体裁を気にする似非善人か?
自粛ムード蔓延のせいで経済的打撃を受けているというのに。
東日本大震災による25兆円と言われている直接的な被害額に加えて
自粛ムードの広がりで消費の落ち込みは3兆円超と
エコノミストは予測している。
過剰な自粛で二次被害を受けている方々も多い。
被災地岩手から 「お花見」 のお願い というニュースによれば
自身の蔵も直接被害を受けた 「南部美人」 の五代目蔵元・久慈氏は
「自粛をしてもらうよりもお花見をして
お酒を消費してもらうほうがありがたい」 と語っている。
個人消費が拡大すると経済復興の速度も速くなるだろう。
こんな時だからこそ花見をすべきだ、去り行く春を惜しみつつ。