第9地区 ★ ★ ★ ☆ ☆
今年アカデミー賞作品賞にノミネートされ
エイリアンが難民として受け入れられると
いう斬新なストーリーを元にエイリアンと
人間の関係を描き出した作品である。
弟9地区に収容されたエイリアンは
武力、科学力共に人間より勝っているにも関わらず、大人しく従っている様は
ホロコーストを思い起こす。 ドキュメンタリータッチの映像は面白かったが
一部グロテスクな場面があり吐きそうになってしまったので星3つ。
シャッターアイランド ★ ★ ★ ☆ ☆
1954年、ボストン沖の四方を海に囲まれた
完全防備体制の精神病院から1人の女性が
行方不明になった。そこに連邦政府の
保安官2人が捜査にやってくる
難解なストーリーだと聞いていたが
冒頭の場面、連邦保安官の
テディ・ダニエルズ (レオナルド・ディカプリオ) が島へ向かう
船上のシーンを見た時、もしかして
デカプーの夢オチ (妄想) か
と気付く程、安直な作品だった。
ウルフマン ★ ★ ★ ☆ ☆
舞台俳優のローレンス
(ベニチオ・デル・トロ)は兄ベンが
行方不明になったと知り、実家の城に
帰ってきたところ、到着早々無残に
引き裂かれたベンの死体が発見される。
自ら犯人捜査に乗り出すローレンスだが
謎の狼男に襲われ自らもウルフマンになってしまう
という「狼男の殺人」 のリメイク作品。
ベニチオ・デル・トロそして父親役のアンソニー・ホプキンスの演技は
素晴らしかったが、古臭さは否めない。
のだめカンタービレ 最終楽章後編
★ ★ ★ ☆ ☆
フジテレビの大ヒットドラマの映画化だが
私はドラマを一度も見た事がなく
原作も読んだ事がない。それなのに見る気
になったのはレビューの評価が
高かったのと愛読しているブログで大絶賛
していたからだ。 それにクラシックが好きなので
劇中に流れる音楽に惹かれ、見に行ったけど大後悔。
評価が高いのは 「のだめカンタービレ」 ファンによるものだった。
かろうじて良かったのは水川あさみのヴァイオリン演奏姿と
のだめのファッションだけである。 スクリーンで見る作品ではない、TVで十分。
孤高のメス ★ ★ ★ ★ ☆
大学病院に依存しなければ運営する事
が出来ない地方の市民病院で当麻
(堤真一) は己の信念を曲げることなく
次々と困難なオペを成功させていく。
そんな最中市長が病に倒れる。救う術は
肝臓移植しかなく、それは法律的に
タブーとされていた。 そこで当麻が下した決断は
20年前の臓器移植手術がテーマだが、その他に医師不足
手術ミス、地域医療など今現在も解決出来ていない問題を描いた良作。
派手な演出はなく淡々と進んで行くが
中盤に母親が息子を亡くす場面があり涙が止まらず困ってしまった。