蒸し暑い夜を涼しくする方法と言えば幽霊話だが
人間の凝縮した怨念の方が怖い場合がある。
鎌八幡 の名前を初めて耳にしたのは3年前のこと。
関西どっとコムで知り合いになったNさんのブログだった。
Nさんは家族の病気快癒の為、鎌八幡を訪れたと淡々とした
口調で書いてあったので、当時はさほど気に留めていなかった。
ところがつい最近、飛田新地について調べている内に
コチラ のブログに辿り着いてからは鎌八幡に興味津々。
改めて鎌八幡について調べてみた。
鎌八幡 Map
真田山 (大阪市天王寺区) は1614年(慶長19年)
大阪冬の陣の際、大阪城の弱点である南方面の防御を強化するべく
大阪方の
真田幸村(信繁) が築いた出丸で
円珠庵の東北、明星学園付近が有力だと伝えられている。
その真田幸村が徳川軍に応戦中、鎌八幡にあった榎の霊木は
以前から人々の信仰を集めており、それを知った幸村は榎に鎌を打ちつけ
鎌八幡大菩薩と唱えつつ祈念したところ、戦勝を上げる事が出来た。
江戸時代初期には鎌八幡の境内に国文学者として
高名な高僧契沖阿者梨が居を定め、円珠庵と称した。
いつの頃からか円珠庵は病気根絶から因縁絶ち、悪運絶ち等など
縁切りなら何でもござれ、縁切り寺として名をはせるようになった。
環状線玉造駅から徒歩10分程歩くと閑静な住宅街がある。
その角に看板があるので見つけ易い。
中に入ってみると小じんまりとした境内は誰もおらず、静まり返っている。
問題の霊木、榎はど真中にそびえ立っていると思いきや
片隅にひっそりと佇んでいた。
「何や、思っていたよりしょぼいわ。」
ところが榎の傍に近づいた途端、圧倒的な迫力に私は息を呑んだ。
※ この後、ショッキングな画像が出て参ります。
心臓の弱い方はご覧にならないで下さい。