● 清滝−ケーブル跡−愛宕神社−スキー場跡−清滝 約15km
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愛宕山鉄道
上嵯峨にある標高924mの愛宕山は
京都市街から眺められる最高峰の山であり
山頂にある愛宕神社は火伏せ・防火に霊験のある神社として有名で
全国900社の愛宕神社の総本社である。
昭和初期、嵐山から愛宕山までを結ぶ 「愛宕山鉄道」 という鉄道があった。
1927年 (昭和2年)8月、京阪電気鉄道と京都電灯が
資本金200万円をもって設立。
1929年 (昭和4年) 4月に嵐山から清滝までの平坦線を開業、
同年7月、清滝川から愛宕までの鋼索線 (ケーブル) を開業した。
鋼索線の開業に合わせ愛宕遊園を開設、また12月には愛宕神社の奥に
愛宕スキー場が完成。 当時関西では最大規模のスキー場で
高度があり、雪質も良く人気があった。
1930年 (昭和5年) 7月、愛宕遊園内に愛宕山ホテルがオープン。
愛宕遊園の飛行塔から京都市内、比良山系、丹波などが一望出来て
地上の楽園と謳われたが、第二次世界大戦激化によって
1943年 (昭和18年) 12月、愛宕山鉄道は不要路線として廃止命令が下り
1944年 (昭和19年)1月に平坦線が、2月に鋼索線が廃止。
愛宕遊園、愛宕山ホテル、愛宕スキー場も同時に閉鎖となった。
昨年11月に初めて愛宕山に登った際、表参道から垣間見たケーブル跡。
その時は古い参道と思い込んでいた。
帰宅後、検索してケーブル跡だと知った次第。
第1〜第6トンネルと駅舎、そして愛宕山ホテルやスキー場跡も
わずかであるが残存しているとか。
ケーブル跡を登ってみたいと5ヶ月間思い続けた末
数日前に先達の協力を得てケーブル廃線跡を辿ってみた。