それでもボクはやってない
監督 : 周防正行
出演 : 加瀬亮 、瀬戸朝香 、山本耕史 、もたいまさこ 、田中哲司
光石研、尾美としのり、小日向文世、高橋長英、役所広司
製作 : 2007年 上演時間 : 143分
● ストーリー
フリーターの金子徹平 (加瀬亮) は先輩に紹介された
会社の面接に向う為、朝の通勤で混雑する電車に乗った。
履歴書を忘れたのではないかと心配になり途中下車。
結局、履歴書は見つからず、飛び乗った電車内で
女子中学生に痴漢と間違われ、駅を降りると現行犯逮捕されてしまう。
その後、警察で取調べを受けた徹平は
「ドアに挟まった服を引っ張っていただけで痴漢なんかしていない。」
と容疑を否認するも留置場に拘留されてしまう。
検察庁の取調べでも繰り返し無実を主張するが、ついに起訴へ。
裁判が始まり、苛酷な運命が徹平を待受けていた。
● レビュー
★ ★ ★ ★ ☆
派手派手しい洋画が好きなので、邦画は滅多に観に行かない。
しかし、周防監督の映画とあれば別。 期待を胸に映画館へ。
今話題のドラマのように
ダイコン大スターは出ていないが
演技力のある俳優陣が出演しているから
見応えがあり、2時間半が短く感じた。
観ている間は緊張したり、腹が立ったり。
満員電車での何気ない仕種が痴漢と間違われ、悲劇を生むのである。
恐ろしいのは被告人の証言を聞かない警察と
刑事事件の99.9%が有罪になる現状だ。
裁判官が無罪判決を出せば検事のやり方を否定した事になり
国の威信を損ねる。 裁判官も出世が大事、我が身が可愛い。
だから、無罪が少ないわけか・・・日本の司法制度が怖くなった。